二妓台の火山岩と波食地形が見える海岸
火山活動で残った岩盤に、波の侵食が海岸地形を刻む二妓台。
まちの案内二妓台で見える岩石、波食地形、五六島への連続を、名称の暗記ではなく地形の関係として読み取れる。

釜山・二妓台は、白亜紀末の安山岩質火山活動で生じた火山岩と凝灰質堆積岩に、波の侵食が海食崖、波食台、海食洞を刻んだ釜山国立地質公園の地質名所であり、五六島へ続く海岸を地質の連続として読むことができる。

釜山・南区龍湖洞にある二妓台は、釜山国立地質公園の地質名所として案内されている。海岸に露出する火山岩と凝灰質堆積岩は、約八千万年前の白亜紀末に起きた安山岩質火山活動で噴出した溶岩、火山灰、火山砕屑物が堆積してできたものである。二妓台の海岸では、その火山由来の岩盤を波が侵食し、海食崖、波食台、海食洞という海岸地形が発達した。足元の岩盤、波が届く岩場、崖や洞の輪郭を同じ海岸の出来事として見ると、地形の成り立ちを順にたどることができる。二妓台から五六島へ続く海岸トレイルは、公式の地質公園案内で紹介される動線である。二妓台と五六島は同時期の火山活動に由来する火山岩と凝灰質堆積岩からなり、二妓台の海岸と五六島船着場周辺では火山角礫岩、凝灰質堆積岩、岩脈が発達すると説明されている。したがって五六島は遠景だけで完結する景観ではなく、二妓台で見始めた火山活動と海岸地形の文脈を先へつなぐ地点として読める。二妓台の案内では、指定探訪路を外れず、地面が平坦でなく滑りやすい可能性を含む公式の行動規範を前提に、地質の連続を観察する。

案内 01

火山の記録から海岸を見る

二妓台を構成する火山岩と凝灰質堆積岩は、白亜紀末のおよそ八千万年前に起きた安山岩質火山活動で、溶岩、火山灰、火山砕屑物が積み重なって形成された岩石である。海辺に現れる岩盤は、単に海岸に残った古い岩ではなく、火山が噴出した材料が堆積した記録として読むことができる。釜山・南区龍湖洞の二妓台は釜山国立地質公園の地質名所であり、この火山由来の岩石を海岸で確かめられる場所として案内されている。

火山活動でできた岩盤には、その後に波の侵食が重なり、海食崖、波食台、海食洞が発達した。海食崖、波食台、海食洞は別々の名称を集める対象ではなく、波が火山岩と凝灰質堆積岩の海岸に作用して生まれた地形としてつながっている。二妓台では、火山活動で岩盤ができたことと、波がその岩盤を削ったことを続いた二つの過程として見比べることで、SC01が示す海岸地質の順序を読み取れる。

二妓台の海岸に見える岩盤は、白亜紀末のおよそ八千万年前の安山岩質火山活動を起点に、溶岩、火山灰、火山砕屑物が順に積み重なった結果である。火山岩と凝灰質堆積岩が同じ海辺に現れるため、岩の硬さや表面の違いを地層の古さだけで決めず、噴出した材料の違いとして考える手掛かりになる。さらに海側では、波が岩盤の縁と下部に作用し、海食崖、波食台、海食洞という異なる形をつくった。龍湖洞にある釜山国立地質公園の地質名所では、火山から出たものが固まった段階と、海がその岩を変えた段階を切り分けてつなげると、海岸の形の理由を具体的に整理できる。

案内 02

ポットホールで波の作用を読む

二妓台の海岸トレイルでは、旧銅鉱山、돌개구멍(ポットホール)、馬尾構造、角閃石岩脈などの地質・地形要素が案内されている。そのうちポットホールは、火山角礫岩の隙間に入った小石や砂が波によって回転し、岩石を削ることでできた地形である。穴の形だけを見るのではなく、火山角礫岩、隙間に入った小石や砂、波の回転作用という三つの条件を同時に結び付けると、二妓台のポットホールの形成過程を読むことができる。

ポットホールは、二妓台で波が岩盤に働いたことを具体的に示す観察対象である。海食崖、波食台、海食洞とポットホールはいずれも波の侵食に関わるが、ポットホールでは小石や砂が回転して火山角礫岩を削る作用が明示されている。指定探訪路から観察できる位置で、周囲の岩盤と波の届く海岸を合わせて見ることが、SC02で示される作用を地形の形と結び付ける方法になる。

火山角礫岩が露出する場所では、割れ目に入り込んだ小石と砂が、波に合わせて同じ所で動く。この繰り返しが岩の表面を磨耗させ、丸みのあるくぼみをつくる過程が、ポットホールとして説明されている。形の大きさだけを見比べるより、くぼみの底に働く粒の回転と、粒を動かす波の関係を一続きに考えると、侵食の仕組みが明確になる。トレイルで案内される旧銅鉱山、馬尾構造、角閃石岩脈は別の地質・地形要素であり、ポットホールでは火山角礫岩、粒状の材料、波の三者がそろう点に着目すると、周囲の岩盤との違いも区別しやすい。注意を向ける対象を分けることで、波の作用をより具体的に読み取れる。

火山角礫岩に見られる二妓台のポットホール
小石や砂が波で回転し、火山角礫岩を削ってできるポットホール。

案内 03

五六島へ続く地質の線

公式の地質公園案内は、二妓台の海岸に沿って五六島まで続くトレイルを紹介している。二妓台と五六島の地域は、同じ時期の火山活動で形成された火山岩と凝灰質堆積岩から成る。二妓台の海岸と五六島船着場周辺には、火山角礫岩、凝灰質堆積岩、岩脈が発達しており、二つの地域は共通する地質的な文脈で説明されている。

二妓台から五六島へ向かう方向は、景観を一つずつ切り替えるための線ではなく、共通する火山岩と凝灰質堆積岩の分布を海岸の視界でたどるための線である。二妓台で火山由来の岩盤と波食地形を見た後に五六島を視野に入れると、遠景の島は同時期の火山活動に由来する地質の連続として位置付けられる。SC03は、二妓台の海岸と五六島を、火山角礫岩、凝灰質堆積岩、岩脈が発達する地域として結んで読むための場面である。

五六島まで続く公式トレイルは、二妓台の海岸を離れて別の地質へ移る道ではない。両地域には同じ時期の火山活動による火山岩と凝灰質堆積岩があり、海岸と五六島船着場周辺では火山角礫岩、凝灰質堆積岩、岩脈が発達している。そこで二妓台から海の方向へ伸びる景観を捉える際は、島の輪郭だけを遠景として扱わず、同じ火山活動に由来する岩石が分布する範囲として結びつけられる。二妓台で確認できる海岸の岩盤と、五六島側に発達する岩石の種類を対応させれば、トレイルは連続した地質の文脈をたどる線として意味を持つ。公式案内が示す経路は、共通の材料をもつ二つの地域を海岸線に沿って結ぶ。

二妓台の海岸から望む五六島と火山岩の地質的な連続
二妓台から五六島へ、同時期の火山活動に由来する地質の文脈がつながる。

案内 04

地形を傷つけずに観察する

釜山ジオパークは、二妓台を含む地質公園の指定探訪路から外れないよう案内している。海岸探訪路は地面が平坦ではなく、滑りやすい場合があるため、地形を観察する位置も指定された経路の範囲で考える必要がある。岩盤、海食崖、波食台、海食洞、ポットホールを見ようとして探訪路の外へ出ないことは、F09とSC04が示す二妓台での基本条件である。

釜山ジオパークは、日降水量が二十五ミリメートルを超える場合、台風、高潮、強風などで気象が悪化する場合には探訪を控えるよう案内している。地質公園の探訪路周辺では、炊事、火気の取り扱い、喫煙、植物や岩石の採取が禁じられ、地質名所の試料採取には許可が必要である。二妓台の火山岩、波食地形、五六島へ続く地質の連続は、採取せず、指定探訪路と天候に関する公式案内を守る条件の下で観察する対象として扱う。

指定探訪路は、二妓台の地形を扱う範囲を定めるための基本線になる。海岸の地面には平坦でないところや滑りやすいところがあるため、岩盤や波食地形を近くに見ようとして経路を外れるのではなく、案内された区間から観察対象を位置づける必要がある。日降水量が二十五ミリメートルを超える日、台風、高潮、強風などで条件が悪化する場合は、探訪を控えるという公園の案内もこの海岸に適用される。加えて周辺では炊事、火気の取り扱い、喫煙、植物や岩石の採取が禁じられ、地質名所の試料採取には許可が求められる。指定経路と気象条件、採取に関する決まりを一緒に守ることが、地質をその場に残したまま扱う前提となる。

公式情報

VISITKOREA

韓国観光公社

二妓台の基本的な観光紹介と場所の概要を確認できる。

釜山ジオパーク

釜山広域市

火山岩、海食地形、ポットホール、五六島との地質的な関係を確認できる。

釜山ジオパーク

釜山広域市

指定探訪路、悪天候時の行動、採取・火気・喫煙に関する規範を確認できる。

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